地方都市のメメント・モリの感想
※昨日はリタに関してくさくさしたこと書いてすみませんでした。
改めてアルバム全体の感想です。
リタも美しく変わってしまった過去の思い出と思うとなんだか違う感想出てきそうです。まだわかんないけど
地方都市のメメント・モリ聞いていて、これはずいぶんしんどいアルバムだぞと思うのに、上手く言葉に上がってこなくて自分の中で数日ぐるぐる渦巻いていたのですが、今日何度か通して聴いて少しだけ言葉になったので書きます。
これは世界収束二一一六で滅亡した世界が滅亡しなかったほうの世界線のアルバムなのかな。
世界収束では人類が滅亡してしまうということでカタルシスがありましたが、メメントモリではだんだん酸素が薄くなっていって息苦しいのにそれに気がつかなくて、
世界は敵だと思ってたのに自分もすっかり敵だと思ってた世界の住人だったことに気がつくし、
振り返る過去はどんどん美しくなるのにそこへはもう戻れない。
現実は世界が滅亡するみたいにドラマチックじゃないし楽に死ぬことも出来やしない。
酸欠になった脳みそで、考えるのも面倒になるけど、一筋の光が見えるならそれに向かって足掻きながら生きていかなければいけないのかな。
なかなかそこに至るまでは勇気もなく腰も重くてだからこのアルバム私にはしんどいのかもしれません。
頭に酸素送り混んで自分で考える。夢はないけどなんとか死を夢見ないでいられる方法を、青森とは違いますが、たぶん似たところがいっぱいの地方都市で見つけてみたいなと、まだほんの少しだけだけど、そんな気持ちが生まれたかもしれない。いやまだ生まれてないかな、生まれそうな気がするくらいかもしれないけど。
地方都市のメメント・モリはコンセプトアルバムじゃなかったそうですが、秋田さんが世界の空気吸って産んだアルバムはなんだかとてもタイトル通りのコンセプチュアルなアルバムでした。
頭いっぱいぐるぐるさせて、言葉になかなかならない思いを一生懸命考えて、誰に求められるでも無しの思いを文章にしないと落ち着かない。一日中ずっとアルバムのことを考えてる。
これって凄いことだなあ。めったに出会えない心を揺さぶられるものに出会えた…なんていう陳腐な言い方がぴったりで語彙力のなさにガッカリします。
このアルバム大事にします。